第3回定例会(2010年6月10日~22日)

 第3回定例会が6月10日から22日にかけて開かれ、総額9億5202万円の補正予算を決めました。また、議論の中心となった旧広島市民球場条例の廃止については廃止時期を原案より1ヶ月延ばした修正案を可決しました。 

 補正予算の内訳については、経済危機対策に伴う補正が8億8748万円、一般補正は6453万円。
 経済危機対策では、若者の就業体験事業(7509万円)、特別養護老人ホーム介護補助スタッフ確保事業(4537万円)、障害者支援施設等介護補助スタッフ確保事業(2317万円)、事業者ごみ減量・リサイクル支援事業(3039万円)など緊急雇用創出事業臨時特例交付金等の事業が6億4047万円。救急現場におけるICT利活用事業が2億3203万円などが予算化されました。
 救急現場のICT利活用については住民と医師、救急隊が一体となった救急体制を構築するもので、全国始めての取り組みとなります。

 また一般補正では今年の11月にノーベル平和賞受賞者世界サミットが広島市で開催されることになっており、官民一体となって受け入れ支援を行うために2508万円が予算化されました。

  一方、条例案については、旧広島市民球場条例の廃止にむけた修正案を可決しました。これは、今年8月1日に旧球場を廃止する案が提案されていましたが、夏休みの子どもたちに利用してもらえるようにするために1ヶ月先送りして9月1日に廃止するという修正案です。
 旧球場跡地活用では、新たなにぎわいを創出するために大小様々なイベントが開催できる緑地広場や市民の森、休憩施設となる森のパビリオン、折り鶴ホール、観光バス駐車場、球場メモリアルなどが計画されています。また、商工会議所ビルも東側に移転することになっています。バスセンターと商工会議所ビルなどとはペデストリアンデッキで連絡する予定。森のパビリオンと折り鶴ホールは民間事業者が整備します。
 球場メモリアルは外野ライト側スタンドの一部を保存し公園利用者のための休憩施設(1500席分の客席と200㎡の展望スペース)。市民の球場の一部を残してもらいたいという要望に沿ったものです。2013年(平成25年)春に開催される全国菓子博覧会の会場として利用する予定です。

旧市民球場整備のイメージ

旧市民球場整備のイメージ

 

保存する外野席スタンドから見た市民広場のイメージ

保存する外野席スタンドから見た市民広場のイメージ