原爆ドームを耐震工事

 想定される最大級の地震(震度6弱)が発生した場合、原爆ドームの強度が不足しているとの調査結果を広島市がまとめました。

 調査は構造上の弱点となっているレンガ目地の強度を確認したもの。

 調査によると①せん断強度(水平方向にすべらせるように作用する力)は想定の2倍近い強度があった、②垂直引張強度(垂直方向に引っ張りはがすように作用する力)は想定していた強度の3分の2、との結果になっています。

 そのためせん断応力については耐震対策を行わないものの、垂直引張応力については鋼材を壁に当てるなど、文化財の価値を損なわない手法によって対策を行うこととしました。具体の耐震工法については今年度に文化庁などと協議して決め、2014年度で実施設計を行うことにしています。