都市機能向上対策特別委員会が9月9日に開かれ、広島駅南口広場の再整備について基本方針が報告されました。
この中で若林新三議員は回遊性の向上について指摘。Aブロック(エールエールA館)とBブロックをペデストリアンデッキ等で接続することを求めたのに対して、市当局は今後の検討課題としたいと答えました。ペデストリアンデッキを整備する場合、電車部分の上を越えるためには高さ7mが必要とされています。
また、2階レベルで入る広島駅電停の上部を東西に越える連絡通路についても必要性を指摘しました。Cブロックと広島東郵便局方面が一直線でつながるよう求めたものです。現時点の方針ではペデストリアンデッキはつながっておらず、駅ビル側に迂回するか地上部分にいったん降りてまた上がるかの方法しかありません。これに対して市当局は、駅ビルが建替えられ、広島駅電停の上部は駅ビルの張り出しも考えられることから今後JRとも協議をしていきたいと答弁しました。
一方、事業費については当初駅前大橋ルートについては135億円とされていたのに今回155億円に増額された理由を聞いたところ、市当局は、循環ルートの整備と併せ、安全性を考慮して広島駅電停を広くしたためだと説明しました。
事業費の内訳については国が80億円、市が61億円、広電が14億円、JRは広場造成費の1/6で数千万円とされています。
事業別には広場の整備で37億円、路面電車の高架・軌道ブロック・電停などインフラ部が90億円、レール・架線などのインフラ外部が28億円となっています。
具体的な整備については今後、基本設計や環境影響評価手続き、軌道法手続きなど行い、実施設計や工事など本格的は整備については広島駅自由通路の整備が終了した頃から着手することとし、実施設計・工事を5~6年と見込んで完成は平成30年代半ばとしています。