中央公園でのサッカースタジアム整備で地元に回答

 中央公園でのサッカースタジアムを検討していることについて「基町の明日を考える会」からの質問書に対して広島県知事、広島市長、広島商工会議所会頭の3者が8月29日に回答しています。

 

 その中で、中央公園が候補地となった経緯を説明するとともに、仮に整備する場合の施設配置例を示しました。それによると中央公園の中央よりやや東側に整備し、東側の広高の森や鯉城の森の一部、噴水、記念碑等はそのまま残されることになっています。(以下は回答の要旨)

 住居環境等への影響への対策については、騒音対策として、①観客席全面を屋根で覆う、②防音性の高い扉やサッシを採用、③21時以降の鳴り物応援の禁止、④地元チーム用のサポーターズシートを南側に設ける、⑤場内アナウンスの音漏れを防ぐため音が広がりにくいスピーカーの採用、を講じます。

 渋滞、違法駐車対策としては①一般観客用の駐車場を整備せず、公共交通の利用促進を行う、②送迎車の停車抑制のため必要な場所に警備員を配置、柵の設置、③違法駐車抑制のため警備員を配置。

 地元住居環境に配慮するため①基町住宅地区内への自動車の不必要な侵入を防ぐため、地区周辺に警備員を配置、②基町住宅地区内への観客の不必要な侵入を防ぐため北方面から徒歩で来場する人について必要な場所に警備員を配置、③ピーク時の歩行者を円滑に処理するため54号及び城南通りを横断する歩道橋の設置、④ごみの投げ捨て防止のため、スタジアム内でのごみの回収の徹底、周辺歩道の清掃の徹底、⑤観客が試合前後にスタジアム周辺で騒ぐことがないよう警備員を配置。

 小学校・保育園・幼稚園への影響に配慮するため、保育所付近に警備員を配置。

 また、騒音対策、渋滞対策など住居環境等の対策については施設管理者と周辺住民が協議をするための場を設ける、としています。

 

 一方、中央公園広場は景観に優れ、市民の憩いの場であるとともに地震、津波、大規模火災の指定緊急避難場所としての機能を有しており、この機能を維持し、施設内に備蓄倉庫等の各種防災機能を整備するとしています。

 施設配置については①スタジアムを東側に寄せることを基本に、西側にオープンスペースを確保する。②オープンスペースをどうするかは要望等を聞きながら検討する、③ビオトープなどの施設は広場内で移転させるなどスタジアムの形状等に応じた整備を行う、④スタジアムに市民や地域住民が活用できる機能を持たせるよう、要望等を聞きながら検討する。

仮に中央公園にサッカースタジアムを整備する場合の施設の配置例