市内中心部で来春から循環バスを運行

 広島市は来春(*5月13日から運行開始)から市内中心部のバス運行を再編することを明らかにしました。20日に開かれた特別委員会に報告されたもので、都心部の過密化したバス路線の効率化をはかり、それによって生じた余剰のバスをサービスレベルの低い地域等のバス路線にまわすとともに、郊外部ではフィーダー化などを含めた運行形態の再編に取り組むことにしています。

 

 現在、郊外線を含む多くのバス路線が都心へ乗り入れており、広島駅・紙屋町間では1日3700台も運行するなど過密な状況となっています。こうした過密状態を解消するため、広島駅~紙屋町~白神社~平和大通り~平塚町~広島駅の循環ルートを新設し、市内中心部のバス利用者を循環バスに誘導しようとするもの。右回りと左回り(4.8㎞)を運行し、左回りは平日76便を運行(土日祝は70便)、右回りは平日・土日祝ともに70便を見込んでいます。平日のピーク時(7~8時台)は左回りで4~9分間隔、オフピーク時は10分間隔で運行することにしています。

 また、循環線とは別に広島駅~平塚町~平和大通り~白神社~市役所の急行便(2.7㎞)を運行。この市役所急行便は、朝は広島駅から市役所への1方向で1日16便、夕方は市役所から広島駅まで12便を運行します。土日祝は運行しません。

 

 広島電鉄と広島バスが運行するもので循環線、市役所急行便ともに料金は180円均一。

18年春に市内中心部ではバスの過密化を解消するため循環バスが運行されます。

 一方、郊外線についてはフィーダー化やサービスレベルが低い地域等でのバス路線の新設を検討するとしています。フィーダー化は北方面では可部駅を交通拠点にするとともに西方面(五日市)でも検討します。その場合、住宅団地等から交通拠点までの運行頻度を向上させるとともに、乗継しても直通と同じ運賃になるよう乗り継ぎ割引を検討することになります。

今後、郊外部ではバスのフィーダー化、サービスレベルの低い地域等でのバス路線の新設などが検討されます。