広島市への観光客数は7年連続で過去最高(2017年)

 2017年の広島市の入込観光客数は1,341万4千人となり、対前年比で6.3%増えました。7年連続して過去最高を更新しました。

 その内、一般観光客については1,157万6千人で4.2%増となりました。セ・リーグ2連覇を達成し球団史上最多となる観客動員数を記録したカープ球団の人気や、広島駅周辺の再開発の進捗、自由通路の開通、広島駅の商業施設ekie(エキエ)のオープンなどによってJRを利用した観光客が増えたものと思われます。

 修学旅行生は31万9千人で1.2%減となりました。全国の学校や旅行会社に対する個別誘致活動などに取り組んでいます。10年連続で30万人台の水準は確保しました。

 外国人観光客は、151万9千人となり国の増加率19.3%を上回る29.2%の増加となりました。平和記念資料館が世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で外国人訪問者の満足度が高い日本の観光地として第3位となったことや、2017年10月から広島空港にシンガポール線が就航し、東南アジアからの来広者も増加しました。また、県などと連携してアメリカ、フランス、オーストラリア、台湾、中国、韓国、香港、タイを重点市場としてプロモーション活動を展開しています。 

原爆ドームと平和記念公園

 宿泊者については534万4千人となり、前年より1.5%の減となりました。2016年に比べて宿泊を伴う大規模なイベントが少なかったからと思われます。
 宿泊率についても40%と前年を3%下回りました

 観光消費額については2,314億円となり、前年と比較して17億円、0.7%増えました。その内、外国人観光客については338億円で、36.8%の大幅な増となっています。
 1人当たりの観光消費額は17,250円で昨年より970円(5.3%)の減となりました。外国人観光客の1人当たりの消費額は22,277円で6.0%増加しています。

広島城