7月豪雨災害、「改良復旧」進める(第3回臨時会)

 7月豪雨を受けて災害対策の補正予算を組む必要があるため、8月28日、第3回臨時会が開かれ、総額172億794万円(一般会計157億9694万円、企業会計14億1100万円)の補正予算案等を可決しました。災害復旧を加速します。また、7月22日に市長が専決処分した106億7750万円(一般会計96億4050万円、企業会計10億3700万円)の補正予算も承認しました。

 広島市内での公共施設等では道路468か所、河川815か所、農林業施設728か所、公園施設14公園、下水道施設48か所、水道施設11地区が被災しています。その内25の橋が落橋や損壊で渡れなくなっています。

 今回の復旧の考え方の特徴の一つは、「改良復旧」を進めることを市として明確に打ち出したこと。原則は原形復旧とされており、これまでと同様の護岸や橋等を復旧することになります。しかし、同様の復旧になると同じような水害が発生した場合、また壊れる可能性も残されています。

 若林議員も、1999年の6.29豪雨災害の時から、護岸等はこれまでより強度のもので復旧すべきだと主張してきました。今回の災害では当初から広島市の方針として「改良復旧」をめざすことが考えられており、今後の災害をより少なくするためにも妥当な復旧方針と言えます。

 安佐北区では三篠川にかかる5つの橋が落橋しました。約80年前に架けられた橋もあり、現在の基準に合わせた改良復旧が必要です。

落橋した鳥声橋

崩壊した三篠川護岸(安駄橋付近)