「広島城三の丸歴史館」を整備、広島城は2025年度に閉館

 広島市は、広島城南側の三の丸エリアににぎわい施設を整備するため、多目的広場や園路、植栽などで6億円を予算化しました。また、同エリアには現在広島城で展示している歴史的資料などを収蔵する「広島城三の丸歴史館」を整備します。近世の広島の歴史や文化、広島城の歴史に関する資料を収集、保管、展示するための施設。2022年度から設計や工事に着手し、2026年度の開館予定。事業費は41億円を見込み、年間40万人以上の来館者をめざしています。

 「広島城三の丸歴史館」の建築面積は3,700㎡を見込んでおり、現天守閣(広島城郷土館)の約2.7倍の広さになります。2階建てで、1階は総合ガイダンス展示やミュージアムショップ、多目的室など。2階は常設展示室、企画展示室、収蔵庫などを予定しています。

 一方、現在の広島城は1958に鉄筋コンクリート造りで天守が完成し「広島城郷土館」として資料の展示等を行ってきました。しかし耐震診断調査で、大規模な地震で倒壊、崩壊する危険性が高いとされていました。そのため、天守閣の展示・収蔵機能を新たに整備する「広島城三の丸歴史館」に移転し、2025年度の後半に閉館する予定です。

広島城三の丸歴史館を整備し、現在天守閣にある展示物を移転します。

三の丸歴史館の位置図