安佐市民病院の建替えの基本構想

  安佐市民病院建替えの基本構想がまとまりました。病床数は現在の527床を維持。延べ床面積は現在の36,247㎡から約58,000㎡に6割増を考えています。十分な診療スペースや病床周辺スペースを確保し、高度で専門的な医療を効率的に提供します。駐車場は患者用として500台を確保しました。

 病院の機能としては、がん医療や救急医療の拡充など高度で先進的な医療を拡充するとともに北部地域の病院支援と患者の受入れ、地域に根差した医療機能の充実などをはかることにしています。

 がん医療では広島市民病院、広島大学病院に次ぐ県内3位のがん登録件数となっており、緩和ケアを含めてさらに拡充。胃がん、大腸がんを合わせた内視鏡治療数は広島市民病院や広島大学病院より多く県内で最多となっています。脳卒中、心筋梗塞など重篤な患者が増えることも想定されることから救命救急センターを新設するとともに急患用のヘリポートも併設するなど救急医療を拡充します。産科や小児科の医療機能、リハビリテーション機能なども充実することにしています。
 また、独立した健診センターも整備します。
 さらに、地震等の災害が発生しても継続して高度で専門的な医療を提供できるように災害に強い病院をめざし、周辺地域からの重症患者も受け入れられるように待合ホールや会議室等でも医療、看護が行えるよう整備します。

  一方、建替え場所については現在地と荒下地区を候補地として検討を続けています。 事業費は、現在地での建替えが310億円(建設費240億円、医療機器購入費70億円)、荒下地区では300億円(建設費210億円、用地費20億円、医療機器購入費70億円)を見込んでいます。

現在地で建て替える場合のレイアウト

現在地で建て替える場合のレイアウト