広島市は3月27日に旧市民球場の活用方策をまとめました。
旧市民球場跡地に導入することが望ましい機能としては「文化芸術機能」と「緑地広場機能」を中心とするとともに、球場跡地には「緑地広場エリア」「文化芸術エリア」「水辺エリア」の3つのエリアを設定しています。
「緑地広場エリア」は球場跡地中央部分で、イベントもできる緑地の広場を確保し、天候に左右されずに集い、憩える空間となるよう屋外活動用の施設を配置するとしています。
「文化芸術エリア」は球場跡地の東側・北側で、青少年センターの移転を念頭に文化芸術を発信する施設を整備するとともに生涯学習・教育機能や創作機能等の導入を検討します。また、飲食物販施設や観光バス駐車場などの配置も考えています。
「水辺エリア」は球場跡地の西側部分で、市民や来訪者が憩える「水の都ひろしま」を象徴する場として整備します。また、水辺エリアにも飲食物販施設や観光バス駐車場なども検討します。
文化芸術エリアについては、緑地広場エリアでのイベントなどソフト開発を先行させ、実績を踏まえながら段階的に整備します。また、回遊性を確保するため歩道も整備します。
今後は、具体的な機能や規模、整備スケジュールなどの基本計画を13年度で策定。エリアごとの基本設計は14年度以降に着手するとしています。
一方、サッカースタジアムについては、県や財界等との協議の場で球場跡地が適地とされた場合にはこの活用方策と比較検討を行った上で判断することになります。
今回の活用方策については、秋葉前市長が2009年に取りまとめた跡地利用計画を破棄し、松井市長がゼロから議論をスターとさせて新たに取りまとめたものです。ただ、内容は大変似ています。以前は「市民広場」としていたものが今回は「緑地広場」とされ、芸術機能の導入や大型観光バスの駐車場の整備等も同じです。また、水辺エリアの考え方や回遊性の確保もほぼ同じものと受け止めることができます。