アストラム延伸、急勾配、単線も検討

 9月5日に開かれた都市機能向上対策特別委員会でアストラムライン西風新都線の延伸について、建設コストを節約するために急勾配を採用することや単線で整備することなど検討していることを明らかにしました。

 急勾配については従来どおりの4.5%基準ではなく、8%で整備することを検討。通常走行時では可能であるものの、車両故障時や回生ブレーキ失効時に安全に対応できるかどうか検証しています。国内の新交通システムの最急勾配は神戸新交通㈱の5.9%。
 
 単線構造については、従来の2車線で幅7.5mを単線で4.3mに縮小するもので、用地取得面積、補償物件の削減や比較的狭い道路空間への導入が可能。デメリットとしては高頻度運行が困難であること、行き違い待ちによる速達性の低下が考えられます。最大8分間隔での運行が可能(表定速度30㎞、駅間距離2㎞)。
 単線構造により建設コストを2~3割削減することが可能であると考えられています。

 

単線構造では従来2車線で幅7.5mを4.3mに縮小することが検討されています

単線構造では従来2車線で幅7.5mを4.3mに縮小することが検討されています

  
 その他、広島駅周辺整備の進捗状況や新幹線口のペデストリアンデッキ、新幹線口広場のレイアウト案などが報告されました。

新幹線口ペデストリアンデッキパース
広島駅新幹線口広場のレイアウト案