しんちゃんのメモ

アストラム西風新都線、500億~570億円を見込む

2013年12月4日 水曜日

 12月4日に行われた都市機能向上対策特別委員会で、アストラムライン西風新都線の整備費について、コスト削減を検討した結果、500億~570億円程度になると試算しました(西広島ルート)。

 これまで検討してきたのは、急勾配を採用した場合①8%勾配での登坂能力、②ブレーキの安全性、③建設コストを削減できるかという点と、単線構造にした場合①輸送力の確保、②コストの削減。

 登坂能力については、故障停車した場合に救援可能かということが検討され、下り勾配方向へバックして客を降ろして空車状態にすることによって救援車を連結して8%の勾配を登坂可能であるとされました。また、救援車を全軸駆動化することによっても救援可能としています。ただし、後者の場合は車両コストが1編成8千万円アップします。
 ブレーキの安全性については、回生ブレーキが失効した場合の検討がされ、現状では走行速度を制限してもブレーキパッドの温度が許容温度を超え、走行困難とされました。ただし、必要な設備を設置すれば走行可能とされました。この場合、5億円程度の設備コストが発生します(西広島ルート)。
 急勾配を採用した場合の建設コストは、約15%~20%節約できるとされました。

 また、単線構造にした場合の輸送力の確保については、ピーク時の輸送力は2,574人/時が確保でき、予測の1,140人/時を超えるため輸送力は確保できるとされています(西広島ルート)。
 単線構造でのコストについては約20%~50%節約できるとされています。

 一方、事業費については西広島ルートが500億~570億円、新井口ルートが590億~715億円、五日市ルートが610億~715億円と試算されました。

事業の採算性については、西広島ルートがインフラ外部の設備更新費の2/3程度の補助が必要で補助額は30年間で約60億~75億と試算。新井口ルートと五日市ルートについては設備更新費を全額市が負担しても赤字になるとの検討内容となっています。
 

単線構造とした場合のコストの試算結果

単線構造とした場合のコストの試算結果

沼田スマートインター設置へ

2013年9月25日 水曜日

 山陽道沼田パーキングエリアにスマートIC(インターチェンジ)を設置する見通しとなりました。地域住民に理解を得た後、関係機関等で構成する地区協議会の議論を経て本年度内に連結許可申請に必要な実施計画を策定する予定。当初から24時間対応が考えられています。地域住民の利便性の向上、パーキングエリア周辺の活性化や災害時の代替えルートの確保、救急搬送時間の短縮等が期待されます。この整備に併せて関連市道の改良も行います。

 沼田パーキングエリアは広島ICから5.6㎞、五日市ICから4.9㎞、西風新都ICから5.9㎞と3つのICのほぼ中央にあります。利用車種はETCを搭載した普通車・軽自動車(車長6m以下)。事業費は20億円と試算しています。

 9月25日に開かれた建設委員会で報告されたもので、2014年度に事業着手し17年度の供用を見込んでいます(14年度=測量・実施設計、15~16年度=用地買収・工事、17年度=供用)。
広島市周辺では中国道の加計スマートIC、山陽道の宮島スマートICが整備済み。

沼田パーキングエリアにスマートICを整備する見通しとなりました。

沼田パーキングエリアにスマートICを整備する見通しとなりました。

アストラム延伸、急勾配、単線も検討

2013年9月5日 木曜日

 9月5日に開かれた都市機能向上対策特別委員会でアストラムライン西風新都線の延伸について、建設コストを節約するために急勾配を採用することや単線で整備することなど検討していることを明らかにしました。

 急勾配については従来どおりの4.5%基準ではなく、8%で整備することを検討。通常走行時では可能であるものの、車両故障時や回生ブレーキ失効時に安全に対応できるかどうか検証しています。国内の新交通システムの最急勾配は神戸新交通㈱の5.9%。
 
 単線構造については、従来の2車線で幅7.5mを単線で4.3mに縮小するもので、用地取得面積、補償物件の削減や比較的狭い道路空間への導入が可能。デメリットとしては高頻度運行が困難であること、行き違い待ちによる速達性の低下が考えられます。最大8分間隔での運行が可能(表定速度30㎞、駅間距離2㎞)。
 単線構造により建設コストを2~3割削減することが可能であると考えられています。

 

単線構造では従来2車線で幅7.5mを4.3mに縮小することが検討されています

単線構造では従来2車線で幅7.5mを4.3mに縮小することが検討されています

  
 その他、広島駅周辺整備の進捗状況や新幹線口のペデストリアンデッキ、新幹線口広場のレイアウト案などが報告されました。

新幹線口ペデストリアンデッキパース
広島駅新幹線口広場のレイアウト案

東部連続立体交差事業の見直し案まとまる

2013年8月20日 火曜日

 広島市東部地区連続立体交差事業について、2012年に県は事業の見直しを表明していましたが、8月20、見直し案を取りまとめました。

 見直し案によると、鉄道の高架化は向洋駅周辺の約2㎞に短縮することにしています。併せて海田町~府中町までの東西幹線道路1路線、跨線橋2路線(広島市域、海田町域)、アンダーパス1路線(広島市域)を整備する案。

 全体事業費は570億円を見込んでおり、当初計画960億円の約6割に減額します。なお、広島市域の事業費は当初の325億円から240億円に減額され、広島市負担額は110億円が見込まれています(国が130億円負担)。見直し案による費用対効果は1.6程度とされています。
 事業期間は、工事着手後おおよそ10年とされています。

東部連続立体交差事業の見直し案(抜粋)

Cブロックの権利変換計画を認可

2013年8月5日 月曜日

 市長は8月2日、広島駅南口Cブロックの権利変換計画を認可しました。これを受け、再開発組合は本年度中に解体工事、建築工事に着手することになります。総事業費は270億円。以前の計画より少し修正されています。
 現時点では、再開発ビルの竣工は2016年3月とされています。

 Cブロックは住宅棟と商業棟からなり、延床面積は99,980㎡。
 今回認可された計画を見ると、住宅棟は地上46階、地下1階、高さ166m。延床面積は57,220㎡で住宅480戸と店舗を予定。
 また、商業棟は地上11階、地下1階、高さ47m。延床面積は42,760㎡で駐車場490台分とエディオン等の店舗が入ることになっています。

権利変換計画が認可された広島駅前Cブロックの完成予想図

権利変換計画が認可された広島駅前Cブロックの完成予想図