しんちゃんのメモ

旧市民球場跡地の活用方策がまとまる

2013年4月20日 土曜日

 広島市は3月27日に旧市民球場の活用方策をまとめました。

旧市民球場跡地に導入することが望ましい機能としては「文化芸術機能」と「緑地広場機能」を中心とするとともに、球場跡地には「緑地広場エリア」「文化芸術エリア」「水辺エリア」の3つのエリアを設定しています。
  「緑地広場エリア」は球場跡地中央部分で、イベントもできる緑地の広場を確保し、天候に左右されずに集い、憩える空間となるよう屋外活動用の施設を配置するとしています。
  「文化芸術エリア」は球場跡地の東側・北側で、青少年センターの移転を念頭に文化芸術を発信する施設を整備するとともに生涯学習・教育機能や創作機能等の導入を検討します。また、飲食物販施設や観光バス駐車場などの配置も考えています。
「水辺エリア」は球場跡地の西側部分で、市民や来訪者が憩える「水の都ひろしま」を象徴する場として整備します。また、水辺エリアにも飲食物販施設や観光バス駐車場なども検討します。

 文化芸術エリアについては、緑地広場エリアでのイベントなどソフト開発を先行させ、実績を踏まえながら段階的に整備します。また、回遊性を確保するため歩道も整備します。

 今後は、具体的な機能や規模、整備スケジュールなどの基本計画を13年度で策定。エリアごとの基本設計は14年度以降に着手するとしています。

一方、サッカースタジアムについては、県や財界等との協議の場で球場跡地が適地とされた場合にはこの活用方策と比較検討を行った上で判断することになります。

  今回の活用方策については、秋葉前市長が2009年に取りまとめた跡地利用計画を破棄し、松井市長がゼロから議論をスターとさせて新たに取りまとめたものです。ただ、内容は大変似ています。以前は「市民広場」としていたものが今回は「緑地広場」とされ、芸術機能の導入や大型観光バスの駐車場の整備等も同じです。また、水辺エリアの考え方や回遊性の確保もほぼ同じものと受け止めることができます。

広島市がまとめた旧市民球場の活用方策のイメージ

広島市がまとめた旧市民球場の活用方策のイメージ

安佐市民病院の建替えの基本構想

2013年4月12日 金曜日

  安佐市民病院建替えの基本構想がまとまりました。病床数は現在の527床を維持。延べ床面積は現在の36,247㎡から約58,000㎡に6割増を考えています。十分な診療スペースや病床周辺スペースを確保し、高度で専門的な医療を効率的に提供します。駐車場は患者用として500台を確保しました。

 病院の機能としては、がん医療や救急医療の拡充など高度で先進的な医療を拡充するとともに北部地域の病院支援と患者の受入れ、地域に根差した医療機能の充実などをはかることにしています。

 がん医療では広島市民病院、広島大学病院に次ぐ県内3位のがん登録件数となっており、緩和ケアを含めてさらに拡充。胃がん、大腸がんを合わせた内視鏡治療数は広島市民病院や広島大学病院より多く県内で最多となっています。脳卒中、心筋梗塞など重篤な患者が増えることも想定されることから救命救急センターを新設するとともに急患用のヘリポートも併設するなど救急医療を拡充します。産科や小児科の医療機能、リハビリテーション機能なども充実することにしています。
 また、独立した健診センターも整備します。
 さらに、地震等の災害が発生しても継続して高度で専門的な医療を提供できるように災害に強い病院をめざし、周辺地域からの重症患者も受け入れられるように待合ホールや会議室等でも医療、看護が行えるよう整備します。

  一方、建替え場所については現在地と荒下地区を候補地として検討を続けています。 事業費は、現在地での建替えが310億円(建設費240億円、医療機器購入費70億円)、荒下地区では300億円(建設費210億円、用地費20億円、医療機器購入費70億円)を見込んでいます。

現在地で建て替える場合のレイアウト

現在地で建て替える場合のレイアウト

JR可部線、荒下地区まで延進

2013年2月8日 金曜日

  広島市とJR西日本は2月1日、可部線を長井・荒下地区を含む河戸エリアまで電化延進することに合意しました。1994年に電化延進期成同盟会も発足、地元住民の粘り強い取り組みによってようやく本格的な事業に入ることになります。2009年の国による補助制度の創設が大きなステップとなりました。
 
 延伸区間は可部駅から荒下県営住宅跡地までの1.6㎞。終点駅と中間駅の2つの駅を設置します。4両対応とするためそれぞれの駅のホームの長さは85m。これに合わせて可部駅のホームも改良することにしています。概算事業費は27億円を見込んでいます。
  広島市は13年度予算に2億3403万円の事業費を盛り込み、2015年春の開業をめざします。
 
 JR可部線は、可部~三段峡間が2003年に廃止されており、廃止された路線が復活するのは全国で初めてのこととなります。

可部線電化延伸が実現することになりました

可部線電化延伸が実現することになりました

高速5号線の事業を再開

2012年12月17日 月曜日

  広島県と広島市は工事を中断していた広島高速5号線の工事を再開することで合意しました。有識者による「トンネル安全検討委員会」は安全な工事が可能であると報告しています。
 工事に際しては、より安全なシールド工法を採用することで住民の安全性と安心は確保できると判断したものです。工事費は135億円増額すると試算しています。

  若林新三議員は建設委員会でこの案件について言及。事業の再開方針に対して住民に十分説明をするとともに、住民に影響が出る可能性があれば即時工事を中断して安全を確保するよう求めた他、少しでも影響がでれば確実に補償するよう求めました。

高速5号線の事業再開について建設委員会で発言する若林新三議員

高速5号線の事業再開について建設委員会で発言する若林新三議員

建設中の広島高速道路

建設中の広島高速道路

高精度放射線治療センター整備へ

2012年10月18日 木曜日

  広島県が整備主体の高精度放射線治療センター(仮称)が整備にむけて動き始めました。
  広島市東区二葉の里地区に整備するもので延床面積は地域医療総合支援センターと合わせて12、223㎡(その内高精度放射線治療センターは4,069㎡)。地上7階、地下1階建て。外来の放射線治療に特化した施設になります。

  高精度リニアック装置3台、CT装置等を備え、放射線治療専門医が常勤3人(大学病院、県病院、市民病院などから非常勤医師も派遣)、医学物理士3人、診療放射線技師8人、看護師5人、事務員等2人の体制になります。
  今後のスケジュールは2013年度から建設工事に着手し、2015年度中の開設が見込まれています。

広島駅北側の二葉の里地区に整備される予定の高精度放射線治療センター

広島駅北側の二葉の里地区に整備される予定の高精度放射線治療センター