広島市と県は広島駅前の猿猴川周辺の整備を中心とする「美しい川づくり」将来ビジョンを策定しました。
2016年度までの集中的な取り組みと10年程度の中長期的な取り組みに分けて整備する予定。2016年度までには「猿猴橋の復元」を行うとともに、「河岸緑地の整備」として駅前大橋から猿猴橋までの区間をウッドデッキ等を使用したデザイン性の高い緑地として整備することにしています。
「猿猴橋の復元」は、被爆70周年を契機に、広島のまちの復興を見届けてきた猿猴橋を大正時代の竣工当時の電飾や鋳物の透かし彫りなど豪華な装飾を施した橋として復元します。
「河岸緑地の整備」は、イベント等に使用できる多目的スペースや芝生広場を設けるとともに水上交通を待つ観光客や公園を訪れる人が出合い、憩う空間となる休憩所を設け「川の駅」としての機能を持たせます。また、遊歩道も整備します。
水上交通については、中長期的な取り組みとして事業者等との調整を進め、広島駅前から「縮景園」や平和公園などと結ぶ水上交通の運行を検討することにしています。
河川管理者の県は、雁木の再整備など護岸の改修を行うとともに、ヘドロ状の底質をしゅんせつするなど河川環境の改善を行います。