比治山公園「平和の丘」構想の素案を公表

広島市は6月25日に開かれた広島市議会総務委員会で比治山公園「平和の丘」構想(素案)を説明しました。平和公園から2㎞にありますがそのポテンシャルが十分には生かされておらず、比治山公園の歴史的経緯や立地特性を生かして自然と触れ合う憩いの場、観光スポットとして再整備しようとするものです。

また、この平和の丘構想は比治山公園にある放射線影響研究所(放影研)の移転を促すものともなります。広島市は広島大学工学部跡地(7000㎡)を放影研の移転先として確保しています。

「平和の丘」構想(素案)によると、国際平和文化都市として復興した広島の「今」を実感できる新たな拠点とするため次の3つのコンセプトに沿って整備することにしています。整備にあたっては短期(~5年)、中期(5年~10年)、長期(10年~)の事業に分けて進めます。

 

コンセプト1:「都市に込められた平和への思い」を共有する場

(事業の具体例)⇒マザーテレサ等広島を訪れた著名人の「平和へのメッセージ」碑の設置、陸軍墓地等の説明案内板の設置、頼山陽文徳殿の活用、等

コンセプト2:「都市の美しさ・復興の力強さ」を実感する場

(事業の具体例)⇒樹木の剪定等眺望の確保、展望施設の整備、美しく品のある都市景観の創出、等

コンセプト3:「都市に息づく文化・自然の豊かさ」を体験する場

(事業の具体例)⇒現代美術作品の設置、案内板のリニューアル、イベントの開催、カフェ・レストランの誘致、遊具の整備、近隣の神社等との連携、放射線影響研究所敷地の有効活用、等

 

また、交通アクセスを向上させるため観光レンタサイクルの活用、路線バスのわかりやすさの向上、路面電車の循環ルート化、平和大通りを運行するバス路線の新設、駐車場の確保・再整備など行います。

比治山公園から平和大通りを望む

比治山公園から平和大通りを望む

 

交通アクセス向上の取組イメージ

交通アクセス向上の取組イメージ

放射線影響研究所の移転の動きを促進します

放射線影響研究所の移転の動きを促進します