新安佐市民病院(仮称)の概要

 安佐北区可部地区に新設される新安佐市民病院(仮称)の概要が明らかになりました。

 安佐北区亀山南1丁目に新設されるもので、敷地面積は38000㎡、延べ床面積は約50000㎡、病床数は434床(一般病棟414床、精神病床20床)。診療科目は31科目。地上5階、地下1階の鉄骨免震構造で駐車台数は約1000台を予定しています。

上空から見た新しい病院のイメージ図

 新しい病院の特色は①救急・がん医療などの高度・急性期医療機能への特化、②災害拠点病院としての機能の強化、③広島県北西部地域のへき地医療を支える拠点病院としての機能の拡充、となります。

 高度・急性期医療を担う病院であることから1階に地域救命救急センターが新設され、屋上にヘリポート、診療エリアに直結する救急専用エレベーターを整備します。また、放射線診断部門を隣接配置します。
 手術室はがん患者や救急患者の受け入れ増加に対応できる11室、ハイブリッド手術室を含むカテーテル治療室を4室整備する他、手術支援ロボット対応室も整備。
 また、集中治療室(ICU)8床、高度治療室(HCU)19床を整備することにしています。

 1階は救命救急エリア、放射線診断部門の診療エリア、外来エリア、受付・待合エリア、がんセンターなどとなっており、外来エリアは医療スタッフと患者の動線を分離しています。救命救急センターでは救急車6台の受け入れが可能となっています。

 2階は集中治療エリア、診療エリア(手術部含む)、薬剤部、管理エリアなどとなっています。

 3~5階は病棟で、全室に窓をつけるためV字型の病棟を4病棟整備し、スタッフゾーンを4つの病棟の中心に配置して病棟間の緊密な連携をとります。上から見ると井桁状に見えます。また、医療スタッフと患者の動線が別になるよう建物中央部に、患者・見舞客用、救急用、業務用、厨房用と明確に分類した機能別エレベーターを配置することにしています。

あき亀山駅から見た病院のイメージ

 新しい病院の整備スケジュールは2018年度に実施設計が行われ、2019年度~2021年度で建設工事、2022年度の開院をめざしています。