定例会最終日の7月3日には議長、副議長選挙が行われ、議長に種清和夫議員(安佐南区)を選出しました。副議長には木山徳和議員(中区)が選出されました。
投票結果
【議長】 種清和夫(33票)、月村俊雄(19票)、中原洋美(3票)
【副議長】木山徳和(33票)、田尾健一(19票)、中原洋美(3票)
定例会最終日の7月3日には議長、副議長選挙が行われ、議長に種清和夫議員(安佐南区)を選出しました。副議長には木山徳和議員(中区)が選出されました。
投票結果
【議長】 種清和夫(33票)、月村俊雄(19票)、中原洋美(3票)
【副議長】木山徳和(33票)、田尾健一(19票)、中原洋美(3票)
第1回定例会が2月14日から3月22日にかけて開かれ、総額1兆1563億7601万円、一般会計5885億9537万円の2012年度予算を決めました。
最終日には議会棟ホールの喫煙所の整備費151万円を減額する修正案が提案され、可決されました。また、若林新三議員は、広島県広島ヘリポートの整備事業の半分を広島市が負担することに対して「広島県の固有の事業であり広島市が負担する根拠がない」との修正案を提案しましたが、賛成22人(定数55)で少数否決されました。
その他、東日本大震災での被災地のがれきの受け入れについての決議等を可決しました。
一方、昨年の決算特別委員会の総括質疑で若林新三議員が東部地区連続立体交差事業の見直しを求めていたことに対して、市長は共同事業者である県と調整して事業を見直すことを明らかにし、予算化しませんでした。
また、12月議会で若林新三議員が求めていた広域避難場所となる小学校へのAED設置については3年間で全校に整備することとし、当面12年度は13校に設置することとしました。
2月29日の文教関係の質疑では、5年生から導入している英語科と言語数理運用科等「ひろしま型カリキュラム」についての重要性を指摘するとともに、教員の負担軽減にむけたバックアップ体制の強化や特別支援教育の強化を求めました。
3月14日の総括質疑では広島県ひろしまヘリポートへの負担について根拠がないとして見直しを求めた他、中山間地対策として安佐町小河内地区に市が指導した農業者を配置するよう求めました。
3月14日の総括質疑で若林新三議員は、広島県ひろしまヘリポートの整備費の半分を市が負担することに対して、公金を支出するための法的な根拠がなく、違法性、不当性が排除できないとして見直しを求めました。
市は①県警ヘリが配置され、市民にとって受益がある、②ドクターヘリも2013年度に配置される予定であり受益がある、③市が整備するより安い、というものです。しかし、①②は「受益」といっても「たまたま市内にある」という反射的利益に過ぎず、法的に保護される利益ではありません。反射的利益を根拠にするなら、大学病院、県病院、県警等ほとんどの国や県の機関が市内にあって市民に受益があり、すべてその経費の半分を負担しなければならないことになります。根拠に矛盾があります。また、③については、県と市がそれぞれ設置するよりは「安い」というだけで、県が整備したヘリポートに市の消防ヘリが使用する場合の経費の算出等基本的な検証がまったくなされていません。単純に2つのヘリポートを整備するよりは「安い」という答弁で、極めて杜撰な対応と言わざるをえません。
広島県ひろしまヘリポートについては、予算特別委員会の最終日となった3月21日に負担金を削除するよう予算の修正案を提案しましたが、賛成少数(賛成22人)で否決されました。また、22日の本会議でも修正案は否決されました。
2012年度の広島市当初予算は一般会計が5885億9688万円(3.3%減)、後期高齢者医療や国民健康保険など特別会計は3641億5507万円(0.2%減)、水道、下水道、病院など企業会計は2036億2556万円(5.6%増)、全会計では1兆1563億7752万円(0.8%減)となっています。一般会計は8年ぶりの減額、全会計では4年ぶりの減額となりました。松井市長となってはじめての当初予算となります。
一般会計では、歳入のうち市税が1970億7072万円(1.0%減)、地方交付税395億円(臨時財政対策債と合わせると730億円・5.0%増)、市債677億6920万円(12.3%減)などとなっています。
歳出では「都市機能の充実強化」として491億6903万円、「産業の振興」263億7823万円、「福祉の充実」1320億3573万円、「未来を担う子どもの育成」309億2741万円、「安全・安心に暮らせる生活環境の整備」408億854万円などとなっています。
この予算案については、予算特別委員会を含め、2月14日から3月22日まで開かれる広島市議会第1回定例会で審査されます。
12月6日から16日にかけて第6回定例会が開かれ、13億4380万円の補正予算を可決した他、一部の公民館の指定管理者の指定や広島駅南北自由通路建設工事(109億7593万円)の契約締結を承認しました。補正予算の主なものは、昨年度の決算剰余金の一部を基金に積み立てるもので積立額は10億9500万円。
一般質問では、若林新三議員が①平和行政、②被爆者健康手帳の審査期間の短縮、③黒い雨降雨地域の拡大、④安佐市民病院の救急医療体制の充実と建替え、⑤高速5号線、⑥小学校へのAED設置、⑦福島に対する支援、について質問しました。
平和行政の推進については、5000を超える都市が参加している平和市長会議の運営の強化を求めました。
被爆者健康手帳の審査期間の短縮については、昨年も人員を大幅に増員していただいていますが、まだ1年以上経過していることから、短縮するよう求めたものです。
黒い雨降雨地域の拡大については、現在国で検討されていますが、市として地域拡大にむけてさらなる努力を求めました。
安佐市民病院については、これまで集中治療室のベッドを4床から8床に倍増したほか、医師や看護師を増員しています。急を要する心疾患、脳疾患の患者の受け入れについても拡大しており、充実が図られています。
また、具体的な建替えについて質したのに対して、12年度に建替えの基本的考え方、方向性を決めることを明らかにしました。
小学校へのAEDの設置については、小学校が生活避難場所になっているほか、スポーツを中心に地域の利用者が多いこと、市内全域に満遍なく学校があることなどから、小学校へのAEDの早期設置を求めたものです。これに対して教育委員会は「着実な整備に努める」と答えました。
また、15日に開かれた経済環境委員会では㈱広島市産業情報サービスの解散の報告に対して、6億円以上の債権放棄が含まれており、経営を悪化させた原因についてもっと詳細に報告するよう求めました。