広島市への観光客数は9年ぶり減(2018年)

 2018年の広島市の入込観光客数は1,336万2千人となり、対前年比で0.4%減となりました。9年ぶりの対前年度減少となります。

 その内、一般観光客については1,125万4千人で2.8%減。セ・リーグ3連覇やアーバンスポーツ国際大会「FISE」、女子テニスの国際大会「ジャパンウイメンズオープンテニス」など大型イベントで多くの来訪客があったものの、7月豪雨災害などの影響により前年度減となっています。

 修学旅行生は32万6千人で2・2%増となりました。北海道や東北地方の高校を個別訪問したことなどが功を奏したと思われます。11年連続で30万人台の水準を確保しました。

  外国人観光客は、178万2千人となり国の増加率8.7%を上回る17.3%の増加となりました。平和記念資料館が世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で外国人訪問者の満足度が高い日本の観光地として第2位となったことや、厳島神社だ第3位と昨年より1ランクアップしています。2017年10月から広島空港にシンガポール線が就航し、シンガポール観光客が倍増しました。また、県などと連携してアメリカ、フランス、オーストラリア、台湾、中国、韓国、香港、タイに加えて、新たにイギリス、ドイツ、シンガポールを重点市場にしてプロモーション活動を展開しています。

広島城と遊覧船

 

 宿泊者については542万5千人となり、前年より1.5%の増となり、宿泊率も41%と1ポイント上昇しています。

 観光消費額については2,361億円となり、前年と比較して47億円、2.0%増えました。その内、外国人観光客については396億円で、58億円(17.2%)の大幅な増となっています。
 1人当たりの観光消費額は17,670円で昨年より420円(2.43%)の増となりました。外国人観光客の1人当たりの消費額は22,230円で50円(0.2%)減となりました。