しんちゃんのメモ

比治山公園「平和の丘」構想の素案を公表

2015年7月1日 水曜日

広島市は6月25日に開かれた広島市議会総務委員会で比治山公園「平和の丘」構想(素案)を説明しました。平和公園から2㎞にありますがそのポテンシャルが十分には生かされておらず、比治山公園の歴史的経緯や立地特性を生かして自然と触れ合う憩いの場、観光スポットとして再整備しようとするものです。

また、この平和の丘構想は比治山公園にある放射線影響研究所(放影研)の移転を促すものともなります。広島市は広島大学工学部跡地(7000㎡)を放影研の移転先として確保しています。

「平和の丘」構想(素案)によると、国際平和文化都市として復興した広島の「今」を実感できる新たな拠点とするため次の3つのコンセプトに沿って整備することにしています。整備にあたっては短期(~5年)、中期(5年~10年)、長期(10年~)の事業に分けて進めます。

 

コンセプト1:「都市に込められた平和への思い」を共有する場

(事業の具体例)⇒マザーテレサ等広島を訪れた著名人の「平和へのメッセージ」碑の設置、陸軍墓地等の説明案内板の設置、頼山陽文徳殿の活用、等

コンセプト2:「都市の美しさ・復興の力強さ」を実感する場

(事業の具体例)⇒樹木の剪定等眺望の確保、展望施設の整備、美しく品のある都市景観の創出、等

コンセプト3:「都市に息づく文化・自然の豊かさ」を体験する場

(事業の具体例)⇒現代美術作品の設置、案内板のリニューアル、イベントの開催、カフェ・レストランの誘致、遊具の整備、近隣の神社等との連携、放射線影響研究所敷地の有効活用、等

 

また、交通アクセスを向上させるため観光レンタサイクルの活用、路線バスのわかりやすさの向上、路面電車の循環ルート化、平和大通りを運行するバス路線の新設、駐車場の確保・再整備など行います。

比治山公園から平和大通りを望む

比治山公園から平和大通りを望む

 

交通アクセス向上の取組イメージ

交通アクセス向上の取組イメージ

放射線影響研究所の移転の動きを促進します

放射線影響研究所の移転の動きを促進します

 

 

 

東部連続立体交差事業を再度見直し

2015年6月16日 火曜日

広島県と広島市は東部連続立体交差事業について、2013年8月に見直し案を提示していましたが、全体の合意が得られないため、2015年6月に再度の見直し案を示しました。

今回の見直し案の概要は、鉄道高架区間の延長が約4㎞(県域2.7㎞、広島市域1.3㎞)としました。踏切は14カ所除去することにしています。また事業費は770億円(県域490億円、広島市域280億円)で工事期間は15年程度としています。また、向洋駅周辺の約2㎞をⅠ期、海田市駅周辺をⅡ期として事業を進めます。

元の計画案では、全体事業費が1050億円(県域660億円、広島市域390億円)、全長は6.3㎞(県域4.4㎞、広島市域1.9㎞)、工事期間は10年程度でした。これにより工事費は280億円減額されたことになります。一方で工事期間は5年程度延長されます。

最初の見直し案と比較すると、海田市駅周辺を山陽本線で1.1㎞、呉線で0.9㎞高架化するとしています。広島市域が0.4㎞、県域(海田町域)が1.6㎞高架化されます。また、海田市周辺の整備では高架の高さを4.7mから3.2mに引き下げて事業費を圧縮することにしています。

広島市域の事業費は、再度の見直しで0.4km高架化することにはなっていますが、高架にむけて徐々に登っていく部分になるため新たな費用負担はありません。事業費280億円の財源内訳は概略で国が150億円、広島市が120億円、JRが10億円と見込んでいます。

なお、前回の見直し案までは事業費について2001年の事業認可取得時の事業費で試算していましたが、今回の見直し案では近年の事業費単価をもとに試算しているため1割程度アップしています。

再度の見直しで海田市駅周辺を高架化することにしました。

再度の見直しで海田市駅周辺を高架化することにしました。

海田市駅周辺では高架を3.2mに抑えてコストを縮減します。

海田市駅周辺では高架を3.2mに抑えてコストを縮減します。

 

「美しい川づくり」将来ビジョン

2015年6月5日 金曜日

広島市と県は広島駅前の猿猴川周辺の整備を中心とする「美しい川づくり」将来ビジョンを策定しました。

2016年度までの集中的な取り組みと10年程度の中長期的な取り組みに分けて整備する予定。2016年度までには「猿猴橋の復元」を行うとともに、「河岸緑地の整備」として駅前大橋から猿猴橋までの区間をウッドデッキ等を使用したデザイン性の高い緑地として整備することにしています。

「猿猴橋の復元」は、被爆70周年を契機に、広島のまちの復興を見届けてきた猿猴橋を大正時代の竣工当時の電飾や鋳物の透かし彫りなど豪華な装飾を施した橋として復元します。

「河岸緑地の整備」は、イベント等に使用できる多目的スペースや芝生広場を設けるとともに水上交通を待つ観光客や公園を訪れる人が出合い、憩う空間となる休憩所を設け「川の駅」としての機能を持たせます。また、遊歩道も整備します。

水上交通については、中長期的な取り組みとして事業者等との調整を進め、広島駅前から「縮景園」や平和公園などと結ぶ水上交通の運行を検討することにしています。

河川管理者の県は、雁木の再整備など護岸の改修を行うとともに、ヘドロ状の底質をしゅんせつするなど河川環境の改善を行います。

広島駅前の猿猴川を美しい川として再整備します

広島駅前の猿猴川を美しい川として再整備します

JR可部線各駅のイメージ

2015年2月6日 金曜日

JR可部線が電化延伸されます。イメージパースが明らかになりました。素敵な駅になることを願っています。

JR可部線電化延伸区間の新駅イメージパース

旧市民球場跡地の整備イメージ

2015年1月28日 水曜日

広島市は1月28日に開かれた都市機能向上対策特別委員会に「旧市民球場跡地の空間づくりのイメージ」を報告しました。

計画地は平和記念公園とのつながりを考慮し、緑豊かなオープンスペースを中心とした空間とするとともに計画地全体で多様なイベントができる空間をイメージ。導入することが望ましい機能として「緑地広場機能」「文化芸術機能」とし、緑地広場エリア、水辺エリア、文化芸術エリアを検討しています。

中央に位置する「屋根付きイベント広場」は概ね1万人が集える大規模なイベント広場を整備し、デザイン性に優れた屋根を設置します。広場は樹林で囲みます。また、市民や観光客ににぎわいやくつろぎの場を提供し、修学旅行生の昼食場所としても活用することにしています。

北側には「野外ステージ付きイベント広場」を整備。平和記念公園とのつながりを考慮し、軸線上に配置するとしています。

また、大型バス駐車場については、当面、旧市民球場西側を暫定利用(18台分)することにしていますが、広場を整備する時点では東側の文化芸術施設を予定している場所に暫定的に18台分程度整備。その後、商工会議所が移転することになればその跡地を利用して20台分程度の駐車所を整備することを想定しています。

商工会議所と移転を協議する場合は、計画地以外への移転を基本に協議することにしています。

計画地全体のイメージ

計画地全体のイメージ

 

計画地の平面図

計画地の平面図

屋根付きイベント広場のイメージ

屋根付きイベント広場のイメージ

野外ステージ付きイベント広場

野外ステージ付きイベント広場